Claude Code と Codex はどちらもコードを書けますが、同じ場所を同時に編集させるより、役割を分けた方が安定します。Claude Code が実装し、Codex が独立した視点でレビューする、という形です。
ここでは、ローカル変更、Codex レビュー、Claude Code による修正、PR 前チェックまでの実用的な流れをまとめます。
まず 2 つのツールの役割を決める
Claude Code は主作業台として、会話の流れに沿った編集、リファクタ、テスト追加に向いています。Codex は diff を別視点で見て、回帰、テスト不足、セキュリティリスク、設計上の見落としを探す役に向いています。
2 つの Agent に同じファイルを同時編集させないことが大事です。
最小構成の流れ
|
|
この分離により、実装時の会話バイアスから離れたレビューができます。
Claude Code から Codex を呼ぶ
プラグインや slash command がある場合は、まず通常レビューを使います。
|
|
高リスク変更では次を使います。
|
|
プラグインがなくても、同じリポジトリで Codex を開き、現在の diff をレビューさせれば十分です。
ローカル変更レビュー
レビュー前に diff を確認します。
|
|
Codex への依頼例:
|
|
「編集」ではなく「レビュー」に固定するのがポイントです。
PR 前レビュー
PR 前には次の観点を確認させます。
|
|
良い出力は、実際の指摘、テスト不足、互換性リスク、未解決質問、PR 要約を分けて書きます。
挑戦的レビューを使う場面
次の変更では強めのレビューが有効です。
- 認証と認可;
- 決済や請求;
- データ移行;
- セキュリティ関連コード;
- 並行処理やバックグラウンドジョブ;
- 共通ライブラリ;
- 本番設定;
- 公開 API の挙動。
小さな変更すべてに使う必要はありません。
Claude Code にレビュー指摘を直させる
Codex の指摘は、人間が確認してから修正します。
|
|
修正後にテストし、必要なら Codex に再レビューさせます。
レビューリストをプロジェクトに置く
チームではチェックリストをリポジトリに置きます。
|
|
実装とレビューが同じ基準を参照できます。
自動 gate は慎重に
Codex の指摘で自動的に停止や merge をブロックする仕組みは便利ですが、ループや誤検知も起こります。
最初は狭いルールだけにします。
- secret の混入;
- 変更モジュールのテスト不足;
- 危険な shell コマンド;
- rollback のない migration;
- セキュリティ敏感ファイルの未レビュー変更。
広い判断には人間を残します。
実用的なチーム手順
- Claude Code が実装する。
- 開発者がローカルテストを実行する。
- Codex が未コミット diff をレビューする。
- 人間が指摘を確認する。
- Claude Code が確認済み指摘を修正する。
- テストを再実行する。
- Codex が PR 要約を補助する。
- 人間 reviewer が最終判断する。
よくある間違い
間違い 1:2 つの Agent が同時に編集する
競合と責任不明を生みます。1 つが書き、1 つがレビューします。
間違い 2:レビュー指示が曖昧
correctness、regression、tests、security、行参照を明示します。
間違い 3:テストを見ない
多くの問題はテスト不足です。Codex にテストギャップも見てもらいます。
間違い 4:AI review を最終判断にする
AI は有用ですが、意図を誤解することがあります。
間違い 5:ルールを残さない
チャットだけにあるルールは忘れられます。リポジトリに残します。
FAQ
どちらがコードレビュー向きですか?
Claude Code は実装、Codex は独立レビューに向きます。
Codex review は自動でコードを直しますか?
読み取り専用レビューを依頼すれば、直さない運用にできます。
すべての PR に adversarial review は必要ですか?
不要です。高リスク変更に使います。
review gate はデフォルトで有効にすべきですか?
通常は report-only から始めるべきです。
チェックリストはどこに置きますか?
リポジトリ内のレビュー文書や Agent instruction に置きます。
AI review の結果は PR にどう書きますか?
確認済み指摘、修正内容、残リスク、実行テストだけを整理します。
まとめ
Claude Code と Codex の良い組み合わせは、2 つの Agent に同時編集させることではありません。実装、独立レビュー、確認済み修正、再チェック、人間の最終判断という流れにすると、制御を失わずにレビュー品質を上げられます。