Leonardo.Ai は、クリエイターやデザインチーム向けの生成AIプラットフォームです。主に画像、動画、デザイン素材の生成に使われます。単なるチャットボットではなく、視覚制作のワークフローに沿ったツールです。テキストから画像を作る、参照画像を使って編集する、複数のスタイルを探索する、画像をアップスケールする、短い動画を作る、API で画像・動画生成機能を自分のプロダクトに組み込む、といった用途に使えます。
公式サイト:
|
|
アプリ入口:
|
|
Midjourney、Stable Diffusion、Firefly、Canva Magic Media などに慣れているなら、Leonardo.Ai は「制作フロー寄り」のAIビジュアルプラットフォームだと考えると分かりやすいです。1枚の画像を出すだけでなく、同じアイデアを軸に探索、編集、アップスケール、動画化、スタイル維持を進められ、必要に応じて API も使えます。
Leonardo.Ai でできること
Leonardo.Ai の主な機能はいくつかに分けられます。
1つ目は AI 画像生成です。プロンプトを入力し、モデル、スタイル、パラメータを選んで、写実画像、イラスト、コンセプトアート、商品画像、キャラクター、シーン、広告素材などを生成できます。公式サイトでは、シンプルな prompt やカスタムモデルから高品質なビジュアルを作れる点が強調されています。
2つ目は画像編集です。生成後も画像を修正できます。局所的な調整、不要な要素の削除、構図変更、キャラクターやスタイルの維持などができ、毎回ゼロから生成し直す必要を減らせます。
3つ目は動画生成です。Leonardo.Ai は静止画を動きのあるコンテンツに変換できます。短い動画コンセプト、広告素材、SNS向けコンテンツ、商品紹介、ストーリーボードに向いています。プラットフォーム上で複数の動画生成モデルを選べる点も特徴です。
4つ目は Flow State です。これはアイデア出しの初期段階に向いています。短い説明を入力すると、複数の視覚方向をすばやく提示します。気に入った方向があれば、「More Like This」のような操作で、スタイル、光、構図、色調をさらに絞り込めます。
5つ目は Blueprints です。複雑なパラメータを自分で調整したくない人向けのプリセットワークフローに近い機能です。たとえば、1枚の商品画像から回転動画を作る、不要物を消す、空の部屋を家具付きの空間にする、といった作業に使えます。
6つ目は API です。開発者は Leonardo API を使って、text-to-image、image-to-image、image-to-video、画像編集、カスタムモデル学習、upscaling などを行い、メディア生成機能をアプリ、Webサイト、ワークフロー、コンテンツプラットフォームに組み込めます。
向いている人
Leonardo.Ai は次のような場面に向いています。
- 自媒体、デザイナー、マーケティングチームが、カバー画像、広告画像、SNS素材を素早く作る。
- ゲーム、美術、映像のコンセプト設計で、キャラクター、シーン、小道具、ビジュアルスタイルを探索する。
- ECやブランドチームが、商品展示画像、背景、キャンペーンビジュアル、短い動画素材を作る。
- コンテンツチームが、動画ストーリーボード、ショット案、動的なビジュアルを作る。
- 開発者が API を通じて、自分のプロダクトに画像・動画生成機能を追加する。
たまに面白い画像を1枚作るだけでも使えますが、Leonardo.Ai がより力を発揮するのは、視覚方向を何度も試し、素材ライブラリを残し、シリーズ化したコンテンツを作る場合です。
使い始める手順
基本的な流れはシンプルです。
https://app.leonardo.ai/を開いて登録・ログインします。- Image または Video ツールに入ります。
- 主体、スタイル、シーン、光、比率、用途をプロンプトに書きます。
- モデルやプリセットを選びます。スタイルが決まらない場合は、先に Flow State で方向性を探します。
- 生成後、目的に近い結果を選び、編集、アップスケール、または動画の start frame として使います。
- Library に保存し、同じプロジェクトや類似バージョンの生成に使います。
実用的なプロンプト構造は次のように書けます。
|
|
例:
|
|
中国語コンテンツを作る場合は、中国語のプロンプトから始めても構いません。ただし、視覚スタイル、写真用語、カメラ表現は英語の方が安定しやすいです。実際には中国語版と英語版を両方試して比べるのがよいです。
Flow State の使い方
Flow State は、「何を作りたいかは大体分かっているが、視覚方向が決まらない」という問題に向いています。
たとえば高級腕時計の広告を作りたいが、黒金系、屋外系、ミニマルなスタジオ撮影、未来的なテック系のどれがよいか分からない場合は、次のように進めます。
- Flow State に入ります。
A professional photograph of an elegant luxury watchのような短い説明を入力します。- 連続生成される複数の方向を確認します。
- 良い構図やスタイルが見つかったら、「More Like This」のような操作でさらに生成します。
- 気に入った画像を素材ライブラリに保存し、編集、upscale、動画生成へ進みます。
この機能の価値は、白紙の状態から抜け出しやすくすることです。創作では、最初から完璧な prompt が必要なのではなく、まず十分な選択肢を見ることが重要な場合が多いです。
Leonardo で動画を作る
Leonardo.Ai の動画機能は、画像から動きを作る用途に向いています。よくある流れは次の通りです。
- Image または Flow State でキーとなるビジュアルを生成します。
- 最も適した画像を start frame として選びます。
- Video ツールに入り、欲しい動きを説明します。
- 短い動画が生成されたら、主体が変形していないか、カメラが安定しているか、ブランドや商品の細部が崩れていないかを確認します。
- 満足できなければ、画像段階に戻って start frame を調整し、再生成します。
AI動画はまだ、細部のずれ、手の変形、文字の誤り、商品構造の不安定さが起きやすいです。商用素材に使う場合は、Leonardo.Ai をコンセプトや素材制作のツールとして使い、最終的な動画は人による確認と後処理を行うのが安全です。
API が向いている場面
Leonardo API は開発者や企業ワークフロー向けです。公式サイトでは、text-to-image、image-to-image、image-to-video、LoRA 学習、カスタム preset、upscaling などに対応すると説明されています。
向いている用途は次の通りです。
- ECバックエンドで商品シーン画像を一括生成する。
- コンテンツプラットフォームでユーザーにカバー画像やポスター生成を提供する。
- ブランドテンプレートに沿って広告案を複数生成する。
- ゲームやアプリ内でアバター、小道具、背景画像を生成する。
- 企業内部の自動化ワークフローにビジュアル生成を組み込む。
API 料金は API Credit の消費に基づきます。公式には試用クレジット、従量課金、カスタムプランが用意されています。本番利用前には、同時生成制限、生成コスト、コンテンツ審査、著作権条項、アップロード画像のプライバシー、商用利用ルールを確認する必要があります。
料金と token の注意点
Leonardo.Ai には無料枠と有料プランがあります。価格ページによると、無料ユーザーには毎日の token があり、有料ユーザーには月単位でより多くの token が付与されます。一部プランには rollover token、top-up token、チーム機能、より高い同時実行数もあります。
注意点は2つあります。
1つ目は、token が固定で1枚の画像に対応するわけではないことです。モデル、解像度、動画、upscale、背景削除などによって消費量は変わり、実際のコストは計算負荷で決まります。
2つ目は、価格と上限は変わることです。記事やチュートリアルでは、特定のプラン価格を長期的な事実として書かず、公式 Pricing ページを確認するよう促すのが安全です。
Canva との関係
Leonardo.Ai はすでに Canva の一部です。Canva は 2024 年 7 月に Leonardo.Ai の買収を発表し、自社のビジュアルAIと生成デザイン能力を強化する狙いを示しました。Canva の公式発表では、Leonardo.Ai は自社の Web プラットフォームを継続しつつ、Canva のリソース、研究力、コンテンツエコシステムを使って成長を加速するとされています。
Leonardo.Ai 側の発表でも、Canva に加わった後も Leonardo.Ai として独立したプラットフォーム運営を続け、既存のツール、コミュニティ、プラン、価格は継続し、一部機能は順次 Canva にも現れると説明されています。
つまり、次のように理解できます。
- Leonardo.Ai は Canva エコシステム内の生成系ビジュアルAIプラットフォームです。
- 独立したWebサイトとアプリ入口は引き続きあります。
- Canva ユーザーは今後、Canva 内でより多くの Leonardo.Ai 機能を見る可能性があります。
- 一般ユーザーにとって、最も直接的な入口は今も
app.leonardo.aiです。
使い方のおすすめ順
初めて Leonardo.Ai を使うなら、次の順番で試すのがおすすめです。
- Flow State で視覚方向を探す。
- Image で正式な素材を生成する。
- 編集と Upscaler で細部と解像感を整える。
- 短い動画が必要なら、選んだ画像を起始フレームとして使う。
- 一括制作が必要になってから、API やチームプランを検討する。
最初から複雑なパラメータにこだわりすぎない方がよいです。主体、用途、スタイル、参照画像を整理することの方が、モデルをやみくもに切り替えるより重要です。AIビジュアルツールの本当の時短効果は、1回で完璧な画像を出すことではなく、短時間で多くの方向を見て、使える結果へ素早く絞り込めることにあります。