Clonezilla Live では、ディスク全体を 1 つのイメージディレクトリとして保存し、あとでそのイメージからディスクを復元できます。公式例では、1 台目のディスク sda をイメージとして保存し、2 台目のディスクの sdb1 パーティションに格納します。
公式ドキュメント: https://clonezilla.org/fine-print-live-doc.php?path=clonezilla-live/doc/01_Save_disk_image
これはディスク間クローンとは違います。ディスククローンは旧ディスクを新ディスクへ直接書き込みます。イメージ保存は、いったん現在のディスクをバックアップとしてまとめ、別のディスク、外付けディスク、またはネットワークストレージに置く方法です。必要になったら、あとで restoredisk を使ってターゲットディスクへ書き戻します。
先に確認すること
まず、バックアップしたいシステムが完全にシャットダウンされていることを確認します。
公式ドキュメントでは、元のシステムが休止状態、Fast Startup、またはそれに近い半シャットダウン状態であってはいけないと説明されています。Windows ユーザーは Fast Startup に特に注意してください。完全に終了していない場合、ファイルシステムがクリーンでなく、復元後に問題が出ることがあります。
次に、イメージの保存先に十分な空き容量があることを確認します。
Clonezilla は常にディスクの生容量と同じ量を保存するわけではありません。パーティション、ファイルシステム、実データ量に応じてイメージを作ります。それでも保存先ディスクには十分な空き容量が必要です。公式例では sda は 20GB で、最終的なイメージディレクトリは約 1.3GB ですが、これはサンプル環境のデータが少ないためです。一般的な見積もりとしては使わないほうが安全です。
例の構成
公式例には 2 台のディスクがあります。
| デバイス | 役割 |
|---|---|
sda |
イメージとして保存するソースディスク |
sdb1 |
イメージを保存するターゲットパーティション |
sda には Debian Bookworm が入っており、sda1、sda2、sda3、sda4 など複数のパーティションがあります。Clonezilla は起動情報、パーティションテーブル、各パーティションのデータ、ハードウェアやシステムの記録など、ディスク単位の情報を保存します。
sda や sdb という名前だけで判断しないでください。デバイスの順番はマシンによって変わることがあります。選択前に容量、型番、接続方式、パーティション情報を確認します。
Clonezilla Live を起動する
Clonezilla Live の USB メモリ、CD、または他の起動メディアからコンピューターを起動します。
USB から自動起動しない場合は BIOS/UEFI の起動順序を調整するか、起動時に Esc、F8、F9、F12 などのブートメニューキーを押します。キーは機種によって異なります。
Clonezilla Live の起動メニューでは、通常はデフォルトの 800x600 モードで十分です。公式ドキュメントでは、よく使う選択肢として次のようなものも紹介されています。
- デフォルトモード: 通常の Clonezilla Live 起動。
VGA 800x600 & To RAM: Clonezilla Live のファイルをメモリへコピーして実行し、あとで起動メディアを取り外せるようにする。VGA with large font & To RAM: 高解像度ディスプレイや大きな文字が必要な場合に使う。- Safe graphic settings: framebuffer の表示に問題がある場合に試す。
イメージ保存に必ず ToRAM が必要なわけではありません。ただし起動メディアを後で解放したい、または USB メモリを抜く必要がある場合は、To RAM 付きのモードを選びます。
device-image に入る
Clonezilla に入ったら、順に選択します。
- 言語を選択。
- キーボードレイアウトを選択。US キーボードなら通常はデフォルトで問題ありません。
Start Clonezillaを選択。device-imageを選択。
device-image は、イメージを使ってバックアップまたは復元する入口です。ディスクイメージの保存と復元はどちらもここから進みます。ディスクを直接クローンする場合は device-device を選びます。
Clonezilla のメニューでは、選択肢によってはスペースキーでマークする必要があります。複数選択できる場面では Space を押し、選択済みの項目には * が表示されます。
イメージ保存先として local_dev を選ぶ
次に、イメージをどこへ保存するかを Clonezilla に伝えます。
公式例では次を選びます。
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local_dev は、イメージを 2 台目の内蔵ディスク、外付けディスク、USB メモリへ保存する場合に向いています。選択後、Clonezilla はローカルディスクをスキャンします。USB メモリや外付けディスクを保存先にする場合は、このタイミングで挿して数秒待ちます。
デバイスがスキャン結果に表示されたら、次を押します。
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スキャン結果の表示を抜けて、次の手順へ進みます。
2 台目のローカルディスクがない場合は、環境に応じて sshfs、samba、nfs、WebDAV、S3、OpenStack Swift も選べます。一般的な個人バックアップでは local_dev が一番簡単です。
イメージを保存するパーティションをマウントする
公式例では sdb1 をイメージリポジトリとして選びます。
Linux のデバイス名はおおよそ次の意味です。
| 名前 | 意味 |
|---|---|
sda |
1 台目のディスク |
sda1 |
1 台目のディスクの 1 番目のパーティション |
sdb |
2 台目のディスク |
sdb1 |
2 台目のディスクの 1 番目のパーティション |
外付けディスクへ保存する場合、それが必ず sdb1 とは限りません。sdc1 になることもあります。容量やデバイス情報を見て判断し、ソースディスク上のパーティションを保存先として選ばないようにします。
Clonezilla は、イメージ保存先パーティションのファイルシステムをチェックするか尋ねます。公式例ではスキップしています。過去にそのディスクが不意に取り外されたことがある、またはファイルシステムがクリーンか不明な場合は、先にチェックするほうが安全です。
次に、イメージを保存するディレクトリを選びます。公式例ではパーティションのルート / に保存します。ディレクトリを確認したら、Tab で Done に移動して Enter を押します。
savedisk を選ぶ
イメージリポジトリをマウントすると、Clonezilla はディスク使用状況を表示します。その後、次を選びます。
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続けて次を選びます。
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savedisk はディスク全体のイメージを保存するモードです。ディスク単位の情報と各パーティションのデータを保存するため、システムディスク全体のバックアップに向いています。
1 つのパーティションだけをバックアップしたい場合は savedisk ではなく、該当するパーティション保存モードを選びます。
イメージ名を入力し、ソースディスクを選ぶ
Clonezilla はイメージ名の入力を求めます。日付と時刻をもとにしたデフォルト名が提案されますが、わかりやすい名前に変えても構いません。
たとえば、マシン名、システム、日付を含めると管理しやすくなります。
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次に、保存したいソースディスクを選びます。公式例では次です。
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ここは特に注意してください。sda は読み取ってイメージ化するディスクであり、イメージの保存先ディスクではありません。容量、型番、パーティション数が想定どおりか確認してから進みます。
圧縮、チェック、暗号化
Clonezilla は圧縮方式を尋ねます。公式ドキュメントでは、よく使う選択肢として次の 2 つが挙げられています。
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これは parallel gzip を使います。
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これは parallel zstd を使い、通常はより高速で、サイズも gzip より少し小さくなることがあります。
多くのユーザーは Clonezilla が推奨するデフォルトを選べば十分です。速度を重視するなら zstd、互換性や保守的な運用を重視するなら gzip も選択肢になります。
次に、ソースファイルシステムをチェックするか尋ねられます。公式例ではスキップしていますが、ソースファイルシステムがクリーンか不明な場合はチェックが推奨されています。
その後、保存したイメージをチェックするか尋ねられます。デフォルトはチェックで、公式ドキュメントもチェックを推奨しています。時間は余分にかかりますが、特に重要なシステムディスクのバックアップでは、イメージ破損を早めに見つけられます。
さらに、イメージを暗号化するか尋ねられます。デフォルトは暗号化なしです。暗号化を選ぶと、Clonezilla は passphrase の入力を求めます。
ここはとても大事です。passphrase は必ず自分で保管してください。公式ドキュメントでも、passphrase を忘れるとイメージは後で使えなくなり、復号する裏口はないと説明されています。
イメージ保存を開始する
オプションを確認すると、Clonezilla は実際に実行するコマンドを表示します。このコマンドは、バッチバックアップ、カスタム Clonezilla Live、手順の再現に役立ちます。
開始前に、Clonezilla はもう一度確認の機会を出します。確認後、ソースディスクをイメージとして保存します。公式ドキュメントによると、通常は次の内容が保存されます。
- MBR。
- パーティションテーブルとディスク CHS 情報。
- 各パーティションまたは論理ボリュームのデータ。
ファイルシステムによって、partclone、ntfsclone、partimage、dd など別のツールが使われます。通常のユーザーがこれらを手動で管理する必要はありません。重要なのは、ソースディスクと保存先を正しく確認することです。
保存後チェックを選んだ場合、Clonezilla は作成後に自動で検証します。
完成したイメージの中身
保存が終わると、イメージは 1 つの巨大ファイルではなく、ディレクトリとして作成されます。公式例のイメージディレクトリ名は次です。
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ディレクトリには、ディスクリスト、パーティションテーブル、ハードウェア情報、ファイルシステムイメージ、起動関連情報など多くのファイルが含まれます。公式例では次のようなファイルが確認できます。
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圧縮ファイルを 1 つだけコピーしないでください。将来復元するには、イメージディレクトリ全体を残す必要があります。
完了後にすること
イメージ保存が終わると、Clonezilla は次の操作を選ばせます。
- 電源オフ。
- 再起動。
- コマンドラインに入る。
- 最初からやり直す。
システムディスクのバックアップであれば、通常は電源オフを選び、イメージ保存用ディスクを安全に取り外せます。
追加で次の 2 つもしておくと安心です。
- イメージディレクトリに読みやすい名前を付けるか、どのマシン、どのシステム、どの日付のものか記録する。
- 少なくとも 1 つ追加コピーを残す。イメージが外付けディスク 1 台だけにあり、そのディスクが壊れたらバックアップも失われます。
重要なイメージであれば、Clonezilla のチェック機能を定期的に使い、まだ読み取れることを確認します。
短いまとめ
ディスク全体のイメージを保存するときは、この流れを覚えておくと迷いにくいです。
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本当に確認すべき点は次です。
- 元のシステムは完全にシャットダウンされているか。
- イメージリポジトリのパーティションは正しいか。
- ソースディスクは正しいか。
- 保存後にイメージをチェックするか。
- 暗号化する場合、passphrase は確実に保管されているか。
これらを確認できれば、Clonezilla の savedisk は堅実なディスク全体バックアップ手段になります。